びっくりの光景
1990年代前半の頃、研修でパリに滞在していた時のこと。チュイルリー庭園とオペラ座を結ぶセレブなショップやカフェが立ち並ぶゴージャスなサントノレ大通りから一歩入ったプチホテルに宿を構えていました。
可愛い小さな窓越しに教会が見えて、ロケーションは最高。ただ一つ難点は、蟻ちゃんたちが部屋に出ること。パンの食べかけなどを机に置いておいたらもう大変。翌朝起きた時には彼らのご馳走に。参りました。
それはさておき、肝心のボジョレー・ヌーボーのお話です。
11月の第3木曜日。地元の人々は何となくソワソワしていて、気もそぞろな様子。昼過ぎには仕事を止めて街に飲みに繰り出します。そこで見たのが驚きの光景!!!
脇道に入ると、両脇のレストランやバーが小路に白いテーブルクロスをかけた机を並べて、ワインを売り始めます。収穫祭よろしく、友人同士、恋人同士でおしゃべりを楽しみながら、大勢でグラスを傾けています。飲み終わるとワイングラスやボトルを地面に叩きつけて割り始め、夕方になると、もう足元は石畳ならぬ「ガラス畳」状態に。。。こんな楽しみ方もあるのかとビックリしました。さすがに今はそんなことはあり得ないと思いますが、当時はみんな、自由だったんですね。(つづく)
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